はじめに

 平成26年夏、同居している親父が自宅の階段から転落し救急車で搬送され入院。
 その日を境に親父はアルツハイマー型認知症を発症。
 それは親父とオレと家族の生活を一変させる出来事だったのです。
 詳しくは下記に記しています。
 介護初心者のオレが親父のサポートに取り組む姿を綴っていきたいと思っています。


スポンサーリンク

2015年09月28日

心の中の「へぇーボタン」


 こんにちは。オレです。


 うちの息子は医療系の専門学校に通っています。そこで専攻ではありませんが、介護職の研修を受けてきました。その時に使ったテキストを何かの参考になればと譲り受けました。

テキスト.jpg


 認知症についてもタイプ別で詳しく書かれています。アルツハイマー病脳血管性認知症レビー小体病前頭側頭葉変性症慢性硬膜下血腫等々。


 うちの親父はアルツハイマー型・・・その項を読んでみると、「初期」「中期」「後期」に区分けされるとの事。


 「初期」
 記憶の障害が目立ち、いつも探し物をしていたり、直前にあった事をすぐに忘れたりする為に不安感が強く、うつ状態になる事も。同じものを何度も買ってくる、忘れた事について問われても「わからない」と言えず何らかの言い訳をするといった事が起きる。


 なるほど、この状態は5年位前の親父にピタリと当てはまります。とにかく心配性で、買い物に出かければ毎回ティッシュペーパーや卵を買って来ていました。当然家の在庫はお構いなし。倉庫も冷蔵庫も親父の買ってきたストックでパンパン。嫁から「必要な分だけ買ってきて」と注意されても、「必ずいるものだからあっても困らない」との返答。牛乳等の食品は腐るから、失くなってから買いに行ってと言うと「牛乳は腐ったらヨーグルトになるから問題ない」との持論を展開していました。


 すでにこの時に「初期症状」が始まっていたのですね。



 「中期」
 季節や日付、時間的な事柄についての見当識が失われ、次に場所の見当識が失われる。このことが徘徊に繋がり、場所間違いを起こす。失語が進み、自発的に話す事が減る。食事動作、排泄動作、入浴動作などの日常生活動作ができなくなっていく。



 今の親父はまさにこの状態のど真ん中だと思います。「今日何曜日だっけ?」の質問にはカレンダーを、「何時だっけ?」の質問には時計を見せていますが、それぞれの見方が分からないようです。たまには「今何時かな」といいながらカレンダーとにらめっこしています。使用する単語もかなり減りました。会話のほとんどが「あれ」「それ」ばかりです。「あれがそれしてあれになったから、あれした」と。日常生活動作も食事以外は介助真っ只中ですね。



 このような症状を小休止を挟みながら、ゆるやかに認知機能が低下するそうです。そして「後期」になれば、ほぼ寝たきり状態。親父が最近調子がいいのも小休止状態に入ってるのでしょう。



 オレが介護を始めて1年。色々と経験した事が感覚的に頭に残っています。その中には自分なりに納得できたものもあれば、ずっと「なぜ?」と疑問のままだったものもあります。


 この本を読み込んでいくと、その「なぜ?」に対する答えが突然出てきたりします。ちょっと古いですが「へぇーボタン」を心の中で連打中なのです。


昨日のじい様プレート

↓↓↓









posted by オレ at 10:39| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月26日

勘弁してちょ・・・


 こんにちは。オレです。


 これまでに何度か書いたことがありますが、うちの親父はとにかく行動が早いです。と言っても、認知症になってから、俊敏性や瞬発力は無くなっています。日常生活の動作のひとつひとつはスローモーです。


 つまり本人の動きは早くなくても、自分が思いっ立った事に周りがペースを合わせてくれないと我慢できないのです。正確には行動が早いと言うより、展開が早いと言った方が近いと思います。


 夕方、自分が風呂に入りたくなったら服を脱ぎ出す。風呂の準備がされてなくてもお構いなしです。早々と下着姿で家中をウロウロ。食事の時もそう。腹が減ったら食卓に座り、慌てて準備する家族にプレッシャーをかけてきます。


 その度「ちょっと待っててください」と声かけすると「はい、分かりました」と返事はしますが・・・まったく分かっておりません。ほぼほぼ毎日そのやりとりが続いています。


 毎朝のデイサービスのお迎えも待ちきれません。大体午前9時過ぎなのですが、8時前から玄関で待ち、外に出ては遠くを見つめ、また玄関に座り込みの繰り返し。この間、オレは気が抜けません。ドアを開けて外に出る度に遠くへ行かないか確認が必要です。何度かうっかりした間に、家から数百メートル離れたところまで脱走した事があるのです。


 今日のお迎えの時間。「まもなく着きます」と送迎車から電話が入ると同時に「行ってきます」と外へ飛び出した親父。今日は体調が良いのか、足どり軽やかにトコトコと。慌てて後を追いかけるオレ。やっと追いついた時、親父は家からかなり離れた場所に止まった送迎車の中でした。送迎スタッフさんも、親父がひとりで歩いてきたのでビックリした様子。その後ろから必死に追いかけてきたオレの姿に苦笑されていました。


 親父の中に「待つ」という概念はもうありません。勘弁してちょ・・・


昨日のじい様プレート

↓↓↓






posted by オレ at 09:54| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月24日

介護離職ゼロは可能か



 こんにちは。オレです。


 安倍さんのこの社会保障制度充実の考え、我々介護家族にとってはありがたいことです。しかし実際に介護離職を経験している人間の立場で気になる事が。


 「介護施設の整備」とは恐らく特別養護老人ホームを増設して待機老人を減らそうという事だと思います。ただこの「特養」の入所資格は今年の4月から「要介護度3以上」になっています。


 確かに要介護度3以上は、食事・入浴・排泄等の日常生活の最低限に介護が必要な人です。「2」以下はその基準に達していないという見解なのでしょう。


 ちなみにうちの親父、現在は「要介護度3」です。しかし、去年認知症を発症した時点の調査では「要介護度1」と認定されました。でもオレが介護離職しないと生活が出来ないレベルでした。


 つまり体が健康で、自由に動けても認知力の低下・せん妄症状等で24時間誰かが見守りをしないといけない状態だったのです。なまじ体が動くだけに、ほっておくと何をしでかすか分からない。待ったなしの状態だけど「要介護度1」なので特養の入所資格も無し。となると介護離職するしか手は無かったのです。


 つまり特養を増設して介護人材を育成していただくと同時に、ケースバイケースで入所資格の見直しもしていただけたらありがたいなと思います。


 オレらと同じ条件の方もきっと多いはず。このままでは施設が充実したとしても、要介護レベルが3以上になるのを待つしかないという本末転倒な事になりかねないのではないでしょうか。


昨日のじい様プレート

(今日はショートステイで親父不在の為)

↓↓↓






posted by オレ at 22:44| Comment(0) | ニュースな事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする