はじめに

 平成26年夏、同居している親父が自宅の階段から転落し救急車で搬送され入院。
 その日を境に親父はアルツハイマー型認知症を発症。
 それは親父とオレと家族の生活を一変させる出来事だったのです。
 詳しくは下記に記しています。
 介護初心者のオレが親父のサポートに取り組む姿を綴っていきたいと思っています。


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2016年07月05日

親父、またまた夜中に大暴れ


 こんにちは。オレです。


 昨晩2時頃、玄関に設置している人感センサーが反応し、チャイム音で起こされました。あ、また親父の脱走だと思い、1階へ降りてみると、親父の部屋、キッチン、洗面所、風呂場とほぼ全部の電気が煌々と付いており、キッチンの水道はジャージャーと全開。当の親父は、股引を頭から被り、ほぼ前が見えない状態で家中をウロウロしていました。


 とにかく不要な電灯を消し、マヌケな格好の親父を着替えさせる事に。すると親父の手がヌルヌルしています。よく見ると足元の床もヌルヌルです。洗面所で親父の手をゴシゴシ洗い、着替えさせてベッドに連れて行くと、大人しく寝ました。


 それにしてもヌルヌルが気になります。もしやと水道全開だったキッチンへ行くと…やられてました。夕食の残りのカレーを入れていた鍋と、その横にあった天ぷら油の入った鍋がひっくり返されてたのです。ガステーブルの上はカレーと油まみれで凄いことに。


 これまで何度か、夜中に親父がキッチンで食べ物を漁る為、パンやお菓子等は見えないところに隠していました。まさか鍋に入ったカレーにまで手を出すとは…計算外でした。スプーンや皿等は見当たらず、おそらく手づかみでムシャムシャ食べたのでしょう。その時に油の入った鍋もひっくり返して手も足もヌルヌル状態に。そのまま家中を徘徊し、あちこちの床もヌルヌルに。


 夜中に嫁と二人で掃除です。鍋をひっくり返したガステーブルを分解して拭き、ヌルヌルの床も吹き、全部終わる頃には時刻は4時を回ってました。


 親父が大人しくベッドに寝たのは、「マズい事をしてしまった」という罪の意識があったからでしょう。それにしても、この日の夕食は家族の誰よりも腹いっぱい食べたはずなのに、わずか数時間で食べ物を漁るとは。親父の中で、今関心があるのは自分の食欲を満たす事だけのような気がします。


 100歩譲って、本人が食べないならどれだけ食べてもらってもいいのです。しかしそれで腹を壊し体調が悪くなると、また心配をしなくてはいけません。


 朝になって、親父は普通通り起きて、何事もなかったかのように朝食を済ませてデイサービスへ行きました。頭はどんどん退化してますが、胃腸の強さだけは相変わらず健在のようです。



最近のじい様プレート

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posted by オレ at 15:29| Comment(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月04日

NHKスペシャル『介護殺人』を観た


 こんにちは。オレです。


 昨日のNHKスペシャル『私は家族を殺した“介護殺人”当事者たちの告白』を観ました。介護する家族を殺してしまった人にインタビューをし、その心情や背景を探るという重いテーマの番組でした。


 番組のアンケートでは、実際に家族を自宅介護している人の約4分の1が、被介護者へ殺意を感じた事があるそうです。これ、オレが同じアンケートを受けたらどう答えるでしょうか。


 日々の親父の介護の中で、確かにカッとなって手を上げそうになる事はあります。こちらの言ってる意味を理解してもらえない時、罵倒され、こちらが逆に暴行を受けた時、反射的に「この野郎」となっちゃいます。確かにこの時はオレの中で『殺意』に近いものはあります。うーん、そうなるとこのアンケートでは「はい」と答えるかもしれませんね。


 ここで気付いたのは、番組で取り上げられた殺人を犯したのは、ひとりで介護をしていた人でした。協力してくれる家族もおらず、介護サービスを受けていても色々な事情で満足なサービスではなかったり、ひとりで抱え込んで自分を追い詰めてしまった人でした。


 幸い、オレには嫁もいるし息子もいます。ひとりではありません。プラス彼らの存在が、親父に殺意を感じた時の『抑止力』になっている事にも気づかされました。「もしここでオレが殺人者になってしまったら、嫁や息子はどうなるだろう」と瞬間的に頭によぎるのです。やはり孤独じゃないのは有難い事だとつくづく感じます。


 番組の中では『介護殺人』に対する対照的な二つの考えが取り上げられていました。ひとつは、ご主人が奥さんの介護に疲れて殺害、その息子さんが「父親の事を絶対に許さない」という気持ちです。


 もうひとつは、実際に母親を在宅介護している50代の男性の意見です。その人は『介護殺人』をしてしまった人へ何を言いたいかと問われて、「不謹慎だけど、これで介護から解放されましたね」と言いたいと語っていました。罪の償いは別として、まずは「お疲れさまでした」と言いたいと。


 肉親が「絶対に許せない」と語り、赤の他人は「お疲れさまでした」という気持ちを語る。この対比を見て感じたのは、やはりその場にいる人間じゃないと本当の気持ちは分からないという事でした。この男性は殺人を犯した人がどれだけ辛く苦しい思いをしているかを、身をもって体験しているからこそ最初に労いの言葉がでてくるのだと思います。


 オレもこの男性の言葉を聞き、激しく同意しました。本当に介護の大変さは、その場に入ってみないと分からないものです。言葉でが上手く表現できない苦しさがたくさんあります。


 「絶対に許せない」という息子さんには、何故お父さんがそこまで追い詰められたのかを理解するのは無理でしょう。正に『遠くの親類よりも近くの他人』なんですよね。


posted by オレ at 12:45| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする