はじめに

 平成26年夏、同居している親父が自宅の階段から転落し救急車で搬送され入院。
 その日を境に親父はアルツハイマー型認知症を発症。
 それは親父とオレと家族の生活を一変させる出来事だったのです。
 詳しくは下記に記しています。
 介護初心者のオレが親父のサポートに取り組む姿を綴っていきたいと思っています。


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2016年07月04日

NHKスペシャル『介護殺人』を観た


 こんにちは。オレです。


 昨日のNHKスペシャル『私は家族を殺した“介護殺人”当事者たちの告白』を観ました。介護する家族を殺してしまった人にインタビューをし、その心情や背景を探るという重いテーマの番組でした。


 番組のアンケートでは、実際に家族を自宅介護している人の約4分の1が、被介護者へ殺意を感じた事があるそうです。これ、オレが同じアンケートを受けたらどう答えるでしょうか。


 日々の親父の介護の中で、確かにカッとなって手を上げそうになる事はあります。こちらの言ってる意味を理解してもらえない時、罵倒され、こちらが逆に暴行を受けた時、反射的に「この野郎」となっちゃいます。確かにこの時はオレの中で『殺意』に近いものはあります。うーん、そうなるとこのアンケートでは「はい」と答えるかもしれませんね。


 ここで気付いたのは、番組で取り上げられた殺人を犯したのは、ひとりで介護をしていた人でした。協力してくれる家族もおらず、介護サービスを受けていても色々な事情で満足なサービスではなかったり、ひとりで抱え込んで自分を追い詰めてしまった人でした。


 幸い、オレには嫁もいるし息子もいます。ひとりではありません。プラス彼らの存在が、親父に殺意を感じた時の『抑止力』になっている事にも気づかされました。「もしここでオレが殺人者になってしまったら、嫁や息子はどうなるだろう」と瞬間的に頭によぎるのです。やはり孤独じゃないのは有難い事だとつくづく感じます。


 番組の中では『介護殺人』に対する対照的な二つの考えが取り上げられていました。ひとつは、ご主人が奥さんの介護に疲れて殺害、その息子さんが「父親の事を絶対に許さない」という気持ちです。


 もうひとつは、実際に母親を在宅介護している50代の男性の意見です。その人は『介護殺人』をしてしまった人へ何を言いたいかと問われて、「不謹慎だけど、これで介護から解放されましたね」と言いたいと語っていました。罪の償いは別として、まずは「お疲れさまでした」と言いたいと。


 肉親が「絶対に許せない」と語り、赤の他人は「お疲れさまでした」という気持ちを語る。この対比を見て感じたのは、やはりその場にいる人間じゃないと本当の気持ちは分からないという事でした。この男性は殺人を犯した人がどれだけ辛く苦しい思いをしているかを、身をもって体験しているからこそ最初に労いの言葉がでてくるのだと思います。


 オレもこの男性の言葉を聞き、激しく同意しました。本当に介護の大変さは、その場に入ってみないと分からないものです。言葉でが上手く表現できない苦しさがたくさんあります。


 「絶対に許せない」という息子さんには、何故お父さんがそこまで追い詰められたのかを理解するのは無理でしょう。正に『遠くの親類よりも近くの他人』なんですよね。


posted by オレ at 12:45| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは。

私も見ましたよ。
私はテレビを見終わった時に涙が出ました。
一人で介護してる私に置き換えてしまいました。
本当に介護してる人でなければ絶対この辛さ苦しさはわからないと思います。

オレ様もどんどん吐き出してくださいね。


Posted by ひろりん at 2016年07月04日 18:48
オレ様お久しぶりです。あたしも介護殺人…観ましたよ。母が寝てからだったので後半だけしか観られなかった… あたしはホントに一人っ子…未婚…のシングル介護…辛いなぁ〜でも毎日をなんとかやり過ごし、将来ではなく明日のご飯のオカズだけ考えて生きるようにと、心がけています。オレ様☆夏バテにきをつけて、休める時は休みましょうね。
Posted by まりこ at 2016年07月04日 22:42
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